美智子さま“思わずニンマリ”「雅子さま人格否定」の真実 公式文章から滲む“仰天の自愛”



文/宮本タケロウ

平成皇室を揺るがせた「人格否定発言」

平成時代の皇室を揺るがせた事件と言えば、2004年5月に当時皇太子だった天皇陛下による「人格否定発言」を思い出す方も多いと思います。これに関して、様々な憶測が流れ、それから15年以上が過ぎた現在でも「”人格否定”をしたのはいったい誰なのか?」という真相は”藪の中”となっていると言っても過言ではないでしょう。

「当時の天皇・皇后両陛下が裏で雅子さまの人格を否定したんだ」という根拠不明の噂もひろく衆目を集めています。

(「人格否定発言」会見での天皇陛下)

ここで、改めて「人格否定発言」に関する理解を深めるために、人格否定発言後に上皇陛下と美智子さまはどのように「人格否定発言」を捉え、行動したのか、そしてそれに対して雅子さまはどのように感じたのか、を簡単に振り返ってみたいと思います。

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美智子さまは人格否定発言にこう反応された

まず、所謂「人格否定発言」とは、このようなものでした。

雅子にはこの10年,自分を一生懸命,皇室の環境に適応させようと思いつつ努力してきましたが,私が見るところ,そのことで疲れ切ってしまっているように見えます。それまでの雅子のキャリアや,そのことに基づいた雅子の人格を否定するような動きがあったことも事実です。

宮内庁ホームページ:デンマーク・ポルトガル・スペインご訪問に際し(平成16年5月)

この「人格否定発言」を受けての美智子さまのご発言は次のようなものでした。

 東宮妃の長期の静養については,妃自身が一番に辛く感じていることと思い,これからも大切に見守り続けていかなければと考えています。家族の中に苦しんでいる人があることは,家族全員の悲しみであり,私だけではなく,家族の皆が,東宮妃の回復を願い,助けになりたいと望んでいます。宮内庁の人々にも心労をかけました。庁内の人々,とりわけ東宮職の人々が,これからもどうか東宮妃の回復にむけ,力となってくれることを望んでいます。

 宮内庁にも様々な課題があり,常に努力が求められますが,昨今のように,ただひたすらに誹られるべき所では決してないと思っています。

宮内庁ホームページ:皇后陛下お誕生日に際し(平成16年10月)

美智子さまの雅子さまへの愛情が感じられるご発言だと思います。「ただひたすら誹られる所では決してない」という言葉はおそらく、「人格否定発言」の後に宮内庁に殺到した抗議電話やメールを念頭にした発言と言えるでしょう。

上皇陛下は、人格否定発言にこう反応された

そして、この年、天皇誕生日の会見で「人格否定発言」について聞かれた上皇陛下の回答は次のようなものでした。

 私としても初めて聞く内容で大変驚き,「動き」という重い言葉を伴った発言であったため,国民への説明を求めましたが,その説明により,皇太子妃が公務と育児の両立だけではない,様々な問題を抱えていたことが明らかにされました。私も皇后も,相談を受ければいつでも力になりたいと思いつつ,東宮職という独立した一つの職を持っている皇太子夫妻の独立性を重んじてきたことが,これらの様々な問題に,気が付くことのできない要因を作っていたのだとすれば大変残念なことでした。

宮内庁ホームページ天皇陛下お誕生日に際し(平成16年12月)

「相談を受ければいつでも力になりたい」と励ますメッセージを与え、そして「東宮職は独立していて、気づかなかった。大変残念だ」と率直に悔悟の念を表明しているのが分かると思います。

そして、驚くべきはこの言葉です。

 質問にある私の意思表示のもう1回は,皇太子の発言が,私ども2人に向けられたものとして取り上げられた時でした。事実に基づかない様々な言論に接するのは苦しいことでしたが,家族内のことがほとんどであり,私ども2人への批判に関しては,一切の弁明をすることは,皇室として避けるべきと判断し,その旨宮内庁に伝えました。

同上

「人格否定をしたのは陛下と美智子さまだ」という噂を、「事実ではない」としながらも、家族の問題であるので、わざわざ「弁明をするのは見苦しい」とお考えだったという事が分かります。

あたかも「皇室内で姑が嫁をイジメている」と語られたデマを真っ向から否定するのは見苦しく、逆効果であると判断したということでしょう。

美智子さまは「皇太子ご一家オランダご静養」をこう語った。

「自分たちが悪者になって、騒ぎが収まるのであればそれで良い」とし、積極的に反論をされなかった平成の両陛下ですが、それから2年後の”皇太子ご一家のオランダ訪問”について、美智子さまが次のように語ったことからも、平成の両陛下が雅子さまの容態を気遣ってこられたことがよく分かります。

(東宮御一家のオランダご静養)

この度のオランダ訪問は,東宮東宮妃共にこれをよしと考え,さらに治療に当たる専門医の薦めがあって実現いたしました。東宮職,本庁の幹部も,皆この計画を真剣にとり進める意向で一致いたしましたので,陛下と私もこれを支持し,一家,わけても東宮妃が,この滞在を元気に過ごすことを念じ旅立ちを送りました

帰国後,東宮と妃より,感謝の言葉と共に,滞在が素晴らしいものであったことを聞き,また,多くの方が,この旅行後,東宮妃の健康状態に改善が見られるように思う,と語られるのを耳にし,安堵し,嬉しく思いました。ベアトリックス女王陛下が,ご家族と共に東宮の3人をあのように温かく迎えてくださったことを,深く感謝しております。

東宮妃の公務復帰については,専門医の診断を仰ぎながら,妃自身が一番安心できる時を待って行われることが大切だと思います。

宮内庁ホームページ:皇后陛下お誕生日に際し(平成18年10月)

雅子さまの回復を願い、お元気な様子を嬉しく見守っている様子が伝わってきます。また、冒頭の「治療に当たる専門医の薦めがあって実現しました」の一言は、「静養で外国訪問するのは税金のムダではないか!」という当時盛んだった心ない東宮バッシングに反論しようとしたものと捉えてよいと思います。

美智子さまへの雅子さまの感謝

さて、ここまで上皇・上皇后両陛下が東宮妃時代の雅子さまをどのようにいたわってこられたかを述べてきましたが、雅子さまはそれについてどのようなお考えをお持ちだったのでしょうか。

それは、昨年の改元後初の雅子さまのお誕生日の文書に込められていると思います。

 天皇陛下のご即位以来,5月の皇居での一般参賀や,11月の国民祭典,祝賀御列の儀などの折に,多くの国民の皆様から,思いがけないほど本当に温かいお祝いを頂きましたことに,心から感謝しております。(中略)

 同時に,このような国民の皆様の温かいお気持ちは,平成の御代の間,上皇上皇后両陛下が国民と苦楽を共にされながら,長きにわたって国民に寄り添われ,ご立派にお務めを果たされたことによるところが大きいものと深く感謝しております。そして,これからの日々,陛下とご一緒に,国民の皆様の幸せを常に願いながら,寄り添っていくことができましたらという思いを新たにしてまいりました。(中略)

 顧みますと,上皇陛下には,80代半ばを迎えられていた今年4月まで,このように重いご公務を毎年欠かさずお務めになっていらっしゃいましたことに深い敬意の念を新たにいたします。また,上皇后陛下には,平成の御代の間,皇后としてのお務めを果たされながら,上皇陛下を常にお傍でお助けになり,上皇陛下のお力になってこられました。上皇后陛下には,今年ご手術をお受けになり,ご案じ申し上げましたが,上皇上皇后両陛下には,これからもくれぐれもお体を大切になさり,永くお元気にお過ごしになりますよう,心よりお祈り申し上げます。そして,ご譲位後も私たちの歩みを温かくお見守りいただいてきましたことに深く感謝申し上げます

 天皇陛下には,お忙しい中でもいつも私の体調をお気遣い下さいますことに心より感謝申し上げます。私も,天皇陛下のお務めの重さを常に心にとどめ,陛下をお傍でお助けできますように健康の一層の快復に努めながら,皇后としての務めを果たし,陛下とご一緒に,国民の幸せに力を尽くしていくことができますよう努力してまいりたいと思っております。

宮内庁ホームページ:皇后陛下お誕生日に際し(令和元年12月)

平成の間中、ずっと病気の自分を見守ってくださった天皇陛下とそして、義理のご両親である上皇陛下、美智子さまへの感謝が言い表されているコメントです。この言葉に、美智子さまも“思わずにニンマリ”して喜んでいたでしょう。まさに自愛の人ですから。公式文章から様々な事実が解るのです。

雅子さまが文書の最後に仰った「皇后としての務め」は文面通りにとらえると、美智子さまが果たした国母としての役割を引き継ぐという決意であるように思えます。

(美智子さまと雅子さま)

令和になって確実に回復傾向にある雅子さまですが、決して無理はなさらないように、順調な回復を願っていきたいですね。

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