浮いた8億円は「紀子さまのポケット」に? 秋篠宮邸改修費の行方



文/宮本タケロウ

秋篠宮邸改修費

秋の深まりとともに、皇室にも平穏な日常が戻ってきました。愛子さまは24日、はじめて外周イン大学のキャンパスに登校されたそうです。またいよいよ11月8日には、秋篠宮殿下が皇位継承権一位(皇嗣)となられたことを内外に宣明する“立皇嗣の礼”が執り行われます。令和になって皇嗣となった秋篠宮ご一家ですが、「皇嗣にふさわしい宮邸にする」という名目で始まった宮邸改修に疑問の声が集まっています。論点はその費用です。

「秋篠宮邸改修費」として広く流布されているのは、「33億円」という金額です。

「秋篠宮邸の改修は昨年2月、ご一家が仮の住まいである『御仮寓所』に引っ越されて以降に着手されました。現在は総工費33億円をかけた新居が建設中で、そのメインとなる建築一式工事は、それぞれ延床面積およそ1500平方メートルの宮邸と、北側に隣接する赤坂東邸とを一体的に改修、増築するという計画です」(同)

デイリー新潮(2020年5月18日)「秋篠宮家にコロナ禍 宮邸改修が中断、家庭は5密で紀子妃の憂鬱」

しかしながら、この“33億円”という数字は本当に正確な金額なのでしょうか?

というのも、報じる媒体によって秋篠宮邸改修費の金額が異なり、煽情的な書き方をされます。秋篠宮家を攻撃するために、意図的に高く報じることもしばしばです。

今回は、この「秋篠宮邸改修費」問題にスポットを当ててみたいと思います。

端正な面持ちの秋篠宮殿下。美しき姫・眞子さまが華を添える。

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秋篠宮邸改修費は本当に33億円なのか?

まず、『週刊新潮』は、「秋篠宮さまは大嘗祭の費用に苦言を呈した一方で、自分の邸宅建設費用には贅沢を厭わない」とこのように書きます。

「今回『大嘗祭は身の丈で』と仰ったことを受け、トップを公然と批判された職員からは『ご自身にかかるお金については……』と訝る声が上がっています」

(中略)

肝心の予算は、3年間で実に33億円。公費である宮廷費で賄われることとなり、手始めに19年度予算には約2億3千万円が計上されたばかりである。

週刊新潮(2019年1月3日号)「大嘗祭に“身の丈”ご発言の「秋篠宮さま」を訝る声 お住まいの増改築に33億円」

『週刊新潮』は上記の通り批判的なトーンではありますが、「3年の工事で33億円」と、金額が“33億円”であることには変わりません。

他方、日本テレビでは秋篠宮邸改修費を33億円よりも1億円多い、“34億円”と報道しているのです。

宮内庁は、来年度予算の概算要求で約215億円を計上すると発表した。(中略)来年度予算には、秋篠宮邸の改修費、約34億円のうちの8億8000万円や、上皇ご夫妻が赤坂御用地に引っ越した後の住まいである仙洞御所の改修費に7億1000万円が計上されている。

日テレNEWS24(2019年8月29日)「宮内庁、来年度概算要求、約215億円に」

この1億円の差は、なるべく多く見積もろうと、おそらく四捨五入した金額なのかもしれません。

33億円でも34億円でも、非常な高額なのは間違いありませんが、さらに『週刊文春』(文春オンライン)になると、「秋篠宮家批判」のために、さらに仮住まいの御仮寓所の工費(9億8千万円)を合わせて報道しています。

秋篠宮邸は33億円の改修費と事務スペースになる御仮寓所の約9億8千万円と合わせて約43億円もの資金が投じられるのだ。

文春オンライン(2019年4月12日)「お代替わりと秋篠宮家の未来――33億円「宮邸大規模改修」と、職員51人「皇嗣職の新設」」

御仮寓所は秋篠宮ご一家の引っ越しが終わった後は倉庫や職員棟として使用される建物なので、それをあえてあ「秋篠宮邸改修費」の枠組みに含めるというのは、報道する側の悪意を感じてしまいます。

美しすぎる紀子さま。超高級ブランド「ブルガリ」とのコラボ。

総額「50億円」とするメディアも!

この「43億円」という金額でも過剰に多く見積もられていますが、なんと、「秋篠宮邸改修費」を総額50億円とするメディアもありました。

秋篠宮さまは、皇嗣になられたことに伴い、身の回りの全てをアップグレードされた。お住まい(赤坂御所の秋篠宮邸)は皇嗣家にふさわしい規模にするため、約40億円の予算で改修される。(中略)その間の仮住まいとして「御仮寓所」が約9億8000万円で新設され、引っ越し代を含めると10億円以上が使われた。

(中略)宮邸改修費用と合わせると、投じられる税金は50億円にものぼる。

令和皇室レポート(2020年3月16日)「宮邸改修などに計50億円! 秋篠宮家の血税濫費と裏マネー」

この「50億円」という総額がどのような算出方法だったのかは分かりませんが、おそらく、上記に引用した仮御寓所の工費約10億円+宮邸改修費33億円の合計43億円に、諸経費などとして7億円を足してしまったものと推察されます。

以上、このように、メディアによって意図的に高く見積もられ、長い話題になっていた秋篠宮邸改修費ですが、今年の4月になって、その正確な金額(工事業者の落札価格)がようやく明らかにされました。

秋篠宮邸改修費は実は10億円安い!

果たして、正確な金額は、33億円なのか、34億円なのか、はたまた50億円なのか…

「秋篠宮邸改修費」に関する宮内庁の公示はこのようなものでした。

                次のとおり指名競争入札に付します。
令和2年1月16日
1 工事概要
(1)品目分類番号 41
(2)工事名 秋篠宮邸改修ほか工事
(3)工事場所 東京都港区元赤坂(赤坂御用地内)
(4)工事内容 本工事は,秋篠宮邸(1,572.1㎡)及び赤坂東邸(1,544.27㎡)の改修及び増築等を行うものである。
建築工事,電気設備工事,機械設備工事,外構工事,解体工事一式
(5)工期 契約締結日の翌日から令和4年3月24日まで

宮内庁 入札公示(建設工事)

このように競争入札に付された「秋篠宮邸改修」は、以下のように落札されたのでした。

              次のとおり落札者等について公示します。
令和2年4月1日
[掲載順序]
①品目分類番号 ②調達件名及び数量 ③調達方法 ④契約方式 ⑤落札決定日(随意契約の場合は契約日)
⑥落札者(随意契約の場合は契約者)の氏名及び住所 ⑦落札価格(随意契約の場合は契約価格)
⑧入札公告日又は公示日 ⑨随意契約の場合はその理由 ⑩指名業者名(指名競争入札の場合) ⑪落札方式
⑫予定価格

・・・・・・・・・・・・・・・
①41 ②秋篠宮邸改修ほか工事 ③購入等 ④指名 ⑤2.3.12
⑥清水建設株式会社(東京都中央区京橋二丁目16番1号) ⑦2,515,700,000円 ⑧2.1.3
⑩(株)竹中工務店,大成建設(株),鹿島建設(株),(株)大林組 ⑪最低価格 ⑫2,596,000,000円

宮内庁 落札者等の公示

いかがでしょうか。

「⑦落札価格、2,515,700,000円」が見えますでしょうか?

そう、総工費33億円とも34億円とも… アゲにアゲて50億円とも言われた秋篠宮邸改修費は、じつは25億円しかかっていなかったのです! このように総工費を押させた背景には、紀子さまの国民への“慈悲”があるからに違いありません。国民に寄り添う皇室——それは美智子さまから紀子さまにしっかりと受け継がれているのです。

もちろんこれは、秋篠宮邸と赤坂東邸の改修費であり、仮御寓所(9億8千万円)が含まれていないので、仮御寓所も含めた合計は35億円となるでしょう。

しかし、それでも巷で流布されている「43億円」よりも8億円も安い金額です。(もちろん諸経費で8億円ほどかかっている可能性があるとも考えられますが)

この差額の8億円には、なるべく費用を安く抑えたいとお思いになった秋篠宮殿下と紀子妃殿下のお考えが象徴されていると思います。これこそ美智子さま依頼、皇室に受け継がれる「皇室の清貧」という伝統ではないでしょうか?

「皇室とカネ」は、国民の関心事として様々な話題を呼ぶことが多いです。これは、皇室の費用は全て税金を原資としている以上、当然でしょう。元宮内庁職員の小内誠一さんは「改修工事費が8億円安くなっているのであれば、その8億円が紀子さまのポケットに入っていないか調査する必要があるでしょう」と語ります。

ですが批判をする上では、しっかりとエビデンスに基いた議論をしたいものですね。

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