秋篠宮殿下「陛下は、身の丈を知るべきだった」 異例の共感で「大嘗祭は違憲」訴訟を後押しか



文/伊藤友香子

多くの参列者に感動を呼んだ戦没者追悼式での天皇陛下のおことば

終戦からちょうど75年が経過した今月15日。東京都千代田区の『日本武道館』にて開催された『全国戦没者追悼式』に天皇皇后両陛下が臨席された。

今年は新型コロナウイルスの感染拡大の影響を受け、青森や大阪、沖縄など約20府県の遺族代表が欠席した。各自治体が高齢化した遺族の健康を危惧し、昨年の約5300人から参列者の数を大幅に絞り来賓を含めて約500人と過去最少の人数での開催となった。

「政府内では、コロナウィルスの感染拡大に対する懸念から“天皇皇后両陛下の全国戦没者追悼式への参加は困難ではないか?”との声も上がったようですが、両陛下は出席へのお気持ちは強く、早い段階から宮内庁へ参加への意思を伝えられていたようです」(全国紙社会部記者)

特に、雅子さまは『戦没者追悼式』に対し、特別な想いを抱かれており、『週刊女性PRIME』の取材によると、約2か月前から内々で“出席の意向”を関係者にお伝えになっていたという。

「コロナ感染が収束しない現状から、両陛下が特に重きを置く地方公務“四大行幸啓”や『秋の園遊会』、都内公務などの外出を伴うものは、年内すべて中止になったそうです。ただ、追悼式だけは出席されました。

しかも、雅子さまは約2か月前から内々で“出席の意向”を関係者にお伝えになっていたのは、かなり珍しいこと。普段の公務であれば、いまだご体調に波があり、直前まで出席するかどうかをお決めにならないからです。

上皇ご夫妻の“平和への思い”を痛いほどご存じであり、今回はコロナで参加したくてもできなかった遺族たちの気持ちも、痛いほど理解されているからなのではないでしょうか」(侍従職関係者)

『週刊女性PRIME』(2020年8月20日配信)

天皇皇后両陛下が『戦没者追悼式』に臨席されることは、多くの国民にとって特別に重要な意味を持つといってよいだろう。昨年、追悼式に参加し兵庫県代表として献花した森本堅介さん(79)は、両陛下を前にした際の感謝と感動に気持ちについて次のように語っている。

「昨年は献花という重責を感じながら参加させていただきました。しかも、ちょうど両陛下の目の前の席となり、手足が震え、言葉に言い表せないほどありがたい体験で、献花した際には涙が出ましたね。

 上皇ご夫妻は平成時代、世界各地の戦争地にまで足を運んで慰霊され、戦争体験を語り継がれました。われわれも同じように親から子、子から孫に、戦争の悲惨さを絶対に語り継がなければなりません。今後も両陛下には、追悼式へのご出席を通じて、平和の大切さを国民に伝えていただきたいと思います」

同前

今年は、コロナウィルスの問題から、「両陛下のご参加は困難」とも囁かれていただけに、陛下の述べられたお言葉に参列者の多くが特別の感銘を受けていたという。

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天皇陛下の活動の意義を唱える人々

このように両陛下のご活躍は多くの国民に感動を与えているが、そうした陛下のご活動に対しても、批判する勢力は存在する。

たとえば、その典型的なものの一つは天皇陛下の即位に伴う大嘗祭が”違憲”であるとして裁判を起こした一団である。反天皇制運動連絡会、略称「反天連」は、2018年12月に「大嘗祭の差し止め」と「賠償」を求め国を提訴した。

また、最近でも今月21日に京都にて、「大嘗祭」の中心儀式「大嘗宮の儀」などに、京都府の西脇隆俊知事らが公務として参列したのは憲法の政教分離の原則に違反するとして、府民12人が府が支払った公費約46万円の返還など支出の是正に必要な措置を講じるよう知事に勧告することを求め、府監査委員に住民監査請求をした。

請求書では、大嘗祭を「天皇家の私的な宗教行為」と指摘。知事や府職員が参列し給与や旅費計約46万円が支払われたのは違憲、違法と主張しているという。

反天連の活動に賛同される秋篠宮殿下

天皇皇后両陛下を敬愛する多くの国民の目には奇異に映るこうした反天皇団体や市民の活動であるが、実は秋篠宮殿下は、こうした違憲訴訟に関して、深く共感し賛同されてもいるという。

秋篠宮殿下は2018年の11月に開かれた誕生日を前にした記者会見にて「宗教色が強いもので、国費で賄うことが適当かどうか」などと述べられ、天皇の私的生活費にあたる「内廷費」から支出されるべきだという考えを示されている。こうした主張は反天連の意見訴訟の内容と同一のものだ。

また、殿下は大嘗祭に関して「身の丈に合った儀式に」とも述べられており、大嘗祭をより簡素なものにすべきだと主張されていた。

「2018年に述べられた“身の丈”発言からも分かるように、秋篠宮殿下のお考えは反天連の主張とほぼ同一のものです。

以前、同団体が国を相手に違憲訴訟を起こした際にも殿下は賛意を示されたそうですが、今回の京都での府民による住民監査請求に対しても、『主張は良く理解出来る』『やはり大嘗祭は身の丈に合った儀式にすべきだった』とその内容に共感されているようです(宮内庁関係者)

確かに、こうした主張に一理あることは事実である。とはいえ、このような皇室解体を主張する反天皇団体の主張に皇族方が賛意を示すことに関しては、多くの宮内庁職員が苦々しい想いを抱いてもいるようだ。

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