秋篠宮殿下の父親は誰か? 宮内庁「母親が美智子さまであることは疑う余地もありませんが…」と回答に窮する衝撃



文/佐藤公子

皇位継承問題が露わに

河野太郎防衛相は23日夜、YouTubeなどを利用した個人ライブ配信で、皇位継承問題に言及。「男系による皇統の維持」を最善としながらも「女性を皇室に残し、男の子がいなくなったときには女性の皇室のお子さまを天皇にするのが一つある」と述べ、女系天皇を容認する発言をした。これは今上陛下の長女。愛子さまや、秋篠宮家の眞子さま、佳子さまが、女性宮家として皇室に残り、そのご子息に皇位継承権が認められることを意味する。

共同通信社が今年4月25日に発表した世論調査において、現皇室に好印象を抱いている人の割合は75%に上っている。また「女性天皇」を容認する人は85%に、「女系天皇」を容認する人も79%だった。世論は秋篠宮殿下よりも圧倒的に愛子さまを支持している。

河野防衛相による、先のライブ配信での「旧宮家の男系男子を皇籍に復帰させるのではなく、愛子さまら内親王の子が即位すべき」の発言もこういった世情を汲み取ったうえでのものであろう。

とはいえ現役大臣が皇位継承問題について発言することは異例であり、一部の保守者はこれに過剰反応している。自称・旧皇族の竹田恒泰さん(ラーメン屋)は自身のツイッターで「外交防衛で評価できることもあったが、全て台無しだ」と発言、山田宏議員(自民党参議院)もツイッターで「勉強の上での信念なら、総理大臣候補として支持できません」と述べた。

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出産プレッシャーと遺伝子検査

保守派は今回の河野防衛相の女系天皇容認論に過剰反応を示しているが、未来の皇室のために重要な提言をいくつも含んでいる。

例えば河野防衛相は、男系男子にしか皇位継承権を認めない場合には「(皇后)雅子さまや(秋篠宮妃)紀子さまを見て、(次世代の)皇室にお嫁入りしてくれる人が本当にいるだろうか。男の子を産めというプレッシャーがものすごくかかってくる」という問題点を指摘している。

また、保守派が推す「旧宮家の男系男子を皇籍復帰させる」という案についても「〔復帰するとなれば旧宮家の男系男子の〕染色体、遺伝子の検査をして、〔現在の皇室と〕繋がっていないという話になるかもしれない。600年前の〔旧宮家の〕方を元に戻して、本当に国民に受け入れられるかは議論がいる」と難色を示す。

元宮内庁職員で皇室評論家の小内誠一さんは次のように捕捉する。

「今回の河野防衛相の発言は、男系派の盲点を突いていると思います。旧宮家と現皇室を男系で結ぼうとすると、600年前まで戻らなければなりません。その間に“不義の子”が一人でも混じっていれば旧宮家と現皇室のY染色体(男系に継承される遺伝子)は一致しなくなります。

最も恐るべき事態は、旧宮家復帰の際にDNA検査をして、候補者たちのY染色体は一致するのに、現皇室だけ一致しない場合です。 そうなれば皇統にどこかで“不義の子”が混じっており、実は万世一系の皇統はそもそも続いていなかったことになるため、男系神話は崩壊します。

なので保守派は、男系の血統が大切と言い張りながらも、それを確実に調査できるDNA検査をすることが出来ず、家系図を“信じる”だけという矛盾を抱えています」(小内誠一さん)

非男系の子であっても「天皇」になれる現行システム

紫式部『源氏物語』に登場する冷泉帝は、光源氏と藤壺中宮の不義の子だ。かつて内裏や大奥では、天皇や将軍の妻たちは単独でいることは基本的に許されず、伽すらも女官が隣室で監視した。裏を返せばそれだけ「不義」が横行していたからだ。

なお宮中における伽の監視は、近代に入り廃止された。現在では、女性皇族方の単独外泊も頻繁に行われており、自由な外出が可能になっている。前近代人の感覚からすれば「どうやって不義を防ぐのか?」と疑問でしかないだろう。つまり現代の宮中においては「不義を防ぐ対策」が何もなされておらず、「浮気などしないだろう」という性善説に基づいている。

もっとも、現行の皇室典範では、男性皇族が浮気して“不義の子”をつくってしまう場合は想定されている。第15条には「皇族以外の者及びその子孫は、女子が皇后となる場合及び皇族男子と婚姻する場合を除いては、皇族となることがない」とあり、男性皇族がつくった“不義の子”は皇族にはなれず、皇位継承権もない。(ただし明治期の旧皇室典範では非嫡子も皇族として認められ、皇位継承権もあった)

一方、現行の皇室典範では、女性皇族が“不義の子”をつくってしまうことを想定しておらず、事件を未然に防ぐシステムも存在しない。大変不敬な話であるが、仮に女性皇族が「あやまち」を経て男子を出産したとしてもしまっていても、そのお子様は皇族として皇位継承権が認められ、天皇となられる可能性がある。

美智子さまの慈愛は宮内庁を揺るがす

また冷静に考えて2000年近くにわたる皇統で「不義が一度もなかった」とは断言できないはずであり、保守派が「男系の皇統こそ日本の根本」とまで主張するからには、現皇室の方々のDNA検査はもちろん、旧宮家の方々が皇籍復帰される場合には検査は必要になるだろう。

はたして現皇室は大丈夫なのだろうか? さる宮内庁幹部は次のように証言する。

「もちろん問題ないとは信じていますが、もしDNA検査が本当に行われるのならば『万が一』を恐れて宮内庁には緊張感が走るでしょう。一番の危惧は、今上陛下と秋篠宮殿下が似ていないということです。機微に触れることなので、これ以上の仔細は控えます」(宮内庁幹部)

たしかに秋篠宮殿下は男性皇族の中で身長も高く、雰囲気も他とは異なる。かつては外車を乗り回されるなど、趣味も皇室の中で異質であった。万が一を考え宮内庁に問い合わせたところ「秋篠宮殿下は上皇陛下と美智子さまの次男です」と即答された。だが現在の皇室では伽の監視もなく、女性皇族は自由に行動できる。それでも「本当に断言できるのか? もし断言できるならその理由は何か?」と再度聞いたところ、電話窓口の担当は「もちろん母親が美智子さまであることは疑う余地もありませんが…」と若干言葉に窮した後「あやまちを疑うなど不敬です。父親は上皇陛下であると信じています」と断言した。

皇統が男系で紡がれてきたのは家系図の上でだ。かつてはその真実を確かめる術はなかったが、今やDNA鑑定などで「万世一系」を確認することが容易な時代になった。保守派が「男系」の尊さを主張すればするほど、それを科学的に証明する必要がでてくるのではないだろうか?

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