上皇さま“待ち望んだ”安倍首相の辞任 宮内庁「愛子天皇に王手だ!」と歓喜



文/高山麻子

安倍首相が辞任表明

8月28日、安倍晋三首相は官邸で記者会見を行い、自らの体調面が万全でないことを理由に辞任の意向を表明した。首相としての連続在職期間は、2012年の政権復帰から2020年8月24日で2799日となり、大叔父の佐藤栄作元首相の記録を半世紀ぶりに塗り替えた直後のこととなった。

安倍首相は会見で「6月の定期検診で持病の潰瘍性大腸炎の再発の兆候が見られ、8月上旬には再発が確認された。政治おいてもっとも重要なのは、結果を出すことであり、病気と治療を抱え、体力が万全でない状況で政治判断を誤ること、結果を出せないことがあってはならない」と、任期途中での辞任を決断した経緯を説明した。

安倍首相会見(8月28日、首相官邸)

安倍首相の退任で、皇室における皇位継承問題にも大きな影響があると見られている。2004年末、当時の小泉政権は皇室側からの打診を受け、「皇室典範に関する有識者会議」を設け、翌年には女性・女系天皇を認める皇室典範改正に進めるよう最終案をまとめていた。

ところが、当時官房長官の職にあった安倍首相やその周辺の保守派が「男系男子による万世一系を守れ」と強く主張し議論が紛糾、結局は2006年に秋篠宮家の長男・悠仁さまが誕生したこともあって皇室典範改正そのものが立ち消えとなった。

小泉政権の直後に発足した第一次安倍内閣では、女性・女系天皇を認めるための報告書自体を白紙に戻し、以後、将来皇位継承者や皇族が減少の一途をたどることについての根本解決がなされぬまま、今日に至っている。

強固な保守層の支持も背景にあり、強い男系継承へのこだわりを見せていた安倍首相。行政の長の交代で、今後の皇位継承議論は一気に様変わりする可能性が高い。

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「愛子天皇」を望んでいた上皇陛下

さて、今回の安倍首相の辞任について、皇室側はどのように考えているのだろうか? 『産経新聞』(8月28日)の取材によれば、宮内庁のある幹部は「譲位による代替わりがつつがなく進むよう方針の決定や特例法の制定など力を尽くしていただき、感謝している」と話したという。

ただ、こと皇室の安定化という視点において、宮内庁内では喜びの声が広がっているという。ある関係者は「安倍首相の退任によって、愛子天皇の実現という新たな希望が生まれた」と喜びを隠さずに話す。

実は、女性天皇の実現は上皇陛下の悲願でもあった。安倍首相によって握りつぶされた「女性天皇誕生」への道筋だが、これによってご体調を著しく崩されたほどである。2006年に悠仁さまがお生まれになってからもその思いは消えず、2008年12月、当時の羽毛田信吾宮内庁長官が記者会見で、ここ何年かにわたり、常にお心を離れることのない将来にわたる皇統の問題が原因だとはっきり明言している。

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上皇に近い関係者が明かす。

「悠仁さまのご誕生も、上皇陛下のお心に宿る不安を消すことがありませんでした。それはつまり、秋篠宮家への皇位の委譲に、どうしても拭えないご不安があったことが大きいでしょう。また一人の祖父として、悠仁さまが将来ただ一人の皇位継承者として、お世継ぎ問題と向き合わなければならないことを心配されて、という面もお有りだったかもしれません。

上皇陛下はかねてより、愛子さまを大変に評価されてきました。穏やかで周囲との調和を大事にされ、家族思い出あるご性格。聡明であり、皇室の伝統をしっかりと理解し、職員や学校関係者など、皇室を支える関係各所の人にも感謝と尊敬をきちんと表現される、すばらしい皇女であること。

また日本文化を大事にされる一方で、皇室外交には欠かせない語学力への並々ならぬ努力を重ねられていることも、信頼を寄せる一面でした。ですから今回の安倍首相の辞任について『次の政権には、愛子の即位の道を切り開いてほしい』と大いに期待されていることでしょう」(上皇消息筋)

秋篠宮家には周囲へのリスペクトがない

また、別の関係者はこう話す。

「やはり、秋篠宮家の皇位継承に不安を感じる職員は多いです。今回の辞任については『愛子天皇に王手だ!』と喜びの声も聞かれます。

というのも、秋篠宮家は殿下や紀子さまの強いご意向もあり、依然として悠仁さまのご教育にも独自路線を貫かれています。学習院からの脱却や、教育係の不在、しばしば皇室の伝統を否定するような発言も隠されない殿下に、『身内との調和も取れず、国の象徴とは…』と皮肉を言う者も…。

今の殿下や紀子さまがおられるのも、先代の皇族方や宮内庁、学習院を始めとした縁の深い関係各所の尽力があってこそです。秋篠宮家が報道関係だけでなく、宮家の根幹を支えてきた各所に感謝とリスペクトを持って日々をお過ごしであれば、皇位の委譲はもっとスムーズだったかもしれません。今後、国民や我々職員からも愛される、素晴らしい宮家に生まれ変わることを祈ります」(秋篠宮家関係者)

安倍首相の辞任によって、皇位継承議論はどう動くか。注視して見守りたい。

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