雅子さま「愛子に帝王教育はムリ…」の“涙”に込められた真意とは?



文/宮本タケロウ

雅子さまは愛子さまに天皇になってほしくない…?

コロナ禍が収束の兆しを見せている中、皇室の日常が戻りつつある。秋篠宮殿下が皇位継承者になられたことを内外に示す“立皇嗣の礼”も、何とか挙行の目途が付いてきた。与党関係者やなどの話を総合すると、どうやら10月末から11月中旬をめどに調整が続いているとのことだ。そしてこの“立皇嗣の礼”を皮切りに、眞子さまの結婚問題や、皇位継承者の安定的確保を目標とする皇室典範開始の議論が本格的に始まる。

もちろん最大の焦点は女性天皇を認めるかどうか、そして愛子さまの即位を認めるかどうかということだ。だが果たして、当事者たちはどう思っているのだろうか? 9月15日の定例会見で、記者から「皇位継承問題で皇族方の意見を聞く機会は用意されているのか?」という質問に対し、宮内庁長官の西村泰氏は「回答を差し控える」と述べた。

時は少々遡るが、昨年12月26日に発売された『週刊文春』2020年1月2・9日号で衝撃のタイトルが付いた記事が掲載された。記事のタイトルはなんと「愛子さま『帝王教育』を望まなかった雅子さま…」だった。書いたのは『雅子さま物語』の著者で、天皇家派の一人と目される友納尚子氏(皇室ジャーナリスト)だ。

このタイトルから「雅子さまは愛子さまが天皇になるのを望んでいないのか?!」と、驚いた人も多いと言うが、衝撃的なタイトルにも関わらず、記事の中身は雅子さまの子育ての苦労や両陛下の愛子さまへの教育を紹介する穏健な内容だった。

「愛子さまが天皇になっていただきたい」とする方々としては、杞憂に過ぎなかった週刊文春の記事だが、実際問題として、愛子さまに「天皇になる教育」はなされているのだろうか。

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「帝王学」など存在しない

この問題について、「愛子さまが『帝王学』を身につけているというのはありえません」と皇室の法制史に詳しい人物は断言する。

「というのも、そもそも『帝王学』という学問が存在しないからです。昭和天皇が皇太子だった時代には、東郷平八郎や浜尾新、白鳥庫吉などのそうそうたるメンバーが昭和天皇に教育を施した東宮御学問所というものがありましたが、今はそんなものは存在しませんし、皇室も三笠宮や上皇陛下に子供が出来た昭和20年代以降には一般家庭と同じように家庭で子育てをするように変わりました。

愛子さまに『帝王学』を身につけさせようにも、そもそも『帝王学』など存在しないのが何十年前からの皇室です」(皇室法制史に詳しい人物)

「帝王学」を学ぶ体制が制度的に現在の皇室に存在しないのだとしたら、親の背中を見て育つこと、皇室の環境で自分を律しながら育つことが自然と「天皇になるための教育」となるということなのだろう。

上皇陛下は、かつて皇太子だった1972(昭和47)年8月に、軽井沢での記者会見で「浩宮様は将来の象徴(天皇)になる人だと思いますが、そのための帝王学を具体的に何か」という質問に対し、「重要なものとして、人間として望ましい人格をつくることが第一で、それに立場からくるいろいろなものが加わってくると思います」と答え、さらに「帝王学というのは違う。象徴学である」と述べられた。

愛子さまは天皇になる前提で育てられているの?

ところで帝王学せよ象徴学にせよ、愛子さまは天皇になる前提で両陛下から育てられているのだろうか?

これについての宮内庁関係者はこう見解を披露する。

「陛下や雅子さまも、実際問題として、愛子さまに天皇になる前提の教育をしようとは思っていないのではないでしょうか。 陛下はかねてから『人を愛し,他人を思いやる広い心を持った人に育って欲しい』とはおっしゃいますが、決して『天皇になる前提の教育を愛子に』とは仰いませんし、東宮職でもそのような話題は一切でませんね」(宮内庁関係者)

確かに、考えてみれば、宮内庁のホームページに愛子さま誕生の際の両陛下のコメントが掲載されるが、平成14年4月2日の会見では「時代とともに直系皇室の教育の在り方が変わってきていますが,ご自分の経験を踏まえて敬宮さまにはどのような教育をされるお考えでしょうか?」と、「直系皇室」いうストレートな単語を用いた質問がでた。

だが、天皇陛下の答えは「愛子には一人の皇族として立派に育って欲しいです」に過ぎなかった。雅子さまはこれに回答してらず、天皇陛下と同じ考えだったのだろう。こう考えると「意識して天皇になる前提の子育てをしているわけではない」というのもうなずける。

雅子さま、愛子さまへの「帝王教育」を拒否の意向

宮内庁関係者はこう続ける。

「陛下は『どこに出しても恥ずかしくないような子に!』という気持ちで子育てをされてきたと思います。そこには『一人の人間として立派であれば、万一天皇になっても大丈夫だ』という気持ちも入っていることと思います。

ですが雅子さまはこれとはやや異なるお考えをお持ちのように拝察いたします。雅子さまは皇室に嫁いで苦労する時期が長く、むしろ、平成の皇室のネガティブな面や、女性が生きづらい皇室の負の現状を最もよくご存じです。ですから子供には行きやすい環境で伸び伸びと生きて欲しい』というご意向をお持ちだと小耳にはさんだことがあります。

一挙手一投足が週刊誌やテレビで特集される、そんな辛い思いをかわいい一人娘にはしてほしくない。人としてただ幸せな人生を歩んでほしい、そうお考えのようですよ」(宮内庁関係者)

確かに、仮に愛子さまが皇太子ともなれば、その男性配偶者への注目や期待は平成初期の雅子さまのそれに匹敵するか、それ以上となるだろう。

皇后陛下の使命感

先の宮内庁関係者は「ここからは私の推測も交じりますが」として、こう言葉を締めくくった。

「皇后陛下は使命感の強い方です。愛子さまに付き添い登校をした際も『やっと生まれた内親王なのだから、私がしっかり育てなければ…』という使命感だけで、涙をこらえ必死に乗り越えてこられました。

陛下のお側で見ているから分かるのですが、その『苦しみ』は、単に『愛子さまが天皇になれば報われる』なんていう安っぽいものではないんですけどね」(宮内庁関係者)

18年前に誕生した愛子さまは、「敬宮愛子」の名前の通り、人を愛して人からも愛され、人を敬い人からも敬われる素晴らしい女性皇族に育った。かけがえのない令和唯一の皇女である。もし愛子さまに即位していただきたいと心から願うならば、その環境を我々が整えなければならないだろう。

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