歴史を愛する悠仁さま 「初のご進講」の裏にはある思惑も 紀子さま歓喜



文/伊藤友香子

全国戦没者追悼式へご臨席された両陛下

75回目の終戦記念日となった8月15日、天皇皇后両陛下は揃って「全国戦没者追悼式」(千代田区・日本武道館)にご出席された。例年、遺族らを含めて6000人ほどの参列者があった同式典だが、今年は新型コロナウイルスの感染予防を考慮し、約550人の参列となった。

正午、1分間の黙祷が捧げられた後、天皇陛下がおことばを述べられ、昨年に続き、平成を踏襲する形で「深い反省」と「戦後の長きにわたる平和な歳月に思いを致しつつ」という表現を用いられた。また、新型コロナウイルスを「新たな困難」として「私たち皆が手を共に携えて、この困難な状況を乗り越え、今後とも、人々の幸せと平和を希求し続けていくことを心から願います」とされた。

これについて、作家で昭和皇室に関する多数の著書を持つ保阪正康氏は「陛下は、コロナ禍は戦時中の苦難にも匹敵する重さがあると言いたいのではないか。国民への強い励ましのおことばにも思える」と話している。

戦争遺族の高齢化が進む中、広島や長崎などでは若い世代が戦争体験の継承活動に励んでいるという。式典に先立ち11日には、両陛下は赤坂御所に中満泉国連事務次長を招き、核軍縮についてのご説明を受ける機会を設けられていた。

皇室にとって戦争と向き合うことは責務とも言える。コロナ禍で挙行も危ぶまれたが、陛下と雅子さまは今回の追悼式典だけはなんとしてでも出席したい意向を、早い段階で政府側に伝えていたという。遺族らをはじめ、先の大戦で散った人々の悲しみや苦難に寄り添い、心を通わせる姿勢を示されたのだ。

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オンラインでのご説明が主だった活動となっている秋篠宮家

一方、秋篠宮家では引き続き新型コロナウイルス関連のご説明を受けられる事が主だったご活動となっているようだ。

宮内庁は、8月7日に秋篠宮両殿下と長男の悠仁さまが、国際日本文化研究センターの磯田道史准教授から、オンラインでのご説明を受けられたと発表した。

磯田准教授は歴史学者で、有名な著書に『武士の家計簿 「加賀藩御算用者」の幕末維新』(新潮社、2003年)、『天災から日本史を読みなおす』(中央公論新社、2014年)などを持つ。

最近では感染症の歴史に絡めて、『文藝春秋』で「感染症の日本史」とのシリーズを連載、TVへの出演も盛んで、『所JAPAN』(フジテレビ系)や『英雄たちの選択』(NHK BSプレミアム)などの番組出演により、お茶の間でも人気を博しているようだ。

今回、磯田准教授は大正時代に流行したスペインインフルエンザなど、日本史に影響を与えた感染症についての説明をしたという。悠仁さまにとっては初のオンラインご進講の機会となり、活発な議論が交わされたとのことだ。

磯田教授の“戦国美女シリーズ”に感銘を受けた悠仁さま

この件を取り持った関係者は、感激した様子で話す。

「悠仁さまは夏休みで都合がつくからと、新型コロナウイルスの社会的影響について知りたいと、自ら紀子さまにこの機会へのご参加をご発案されたそうです。悠仁さまの聡明さには驚きを隠せません。紀子さまも『立派に育って…』と喜ばれていたとか」(磯田准教授の関係者)

現在皇位継承順2位で、順当に行けば将来の天皇となる悠仁さま。秋篠宮家では、皇位継承順1位の秋篠宮さまが「帝王学を受けていない」などを理由に、お代替わりに際して“皇太弟”という呼称を辞退され、“皇嗣”という呼称を新たに作られたことが話題となった。

秋篠宮さまが皇位継承に対して消極的な姿勢を見せられる中、「悠仁さまの帝王教育は一体誰が担うのか」という心配が囁かれていたという経緯もある。

だが、先の関係者が明かしたように、悠仁さまが自ら志願して積極的にご進講へとお心を向けられる事は大変心強いことだ。父からの帝王学の継承が望めないとしても、ご自身の意思を発揮されるご姿勢はまさしく帝王としてふさわしいものにも思える。

ただ、秋篠宮家の関係者は「悠仁さまには別の思惑もあった」と話す。

「実は、悠仁さまは大変歴史がお好きで、小さい頃から子供向けに書かれた『水滸伝』や『三国志』を読まれていました。特に戦国時代がすごく面白く感じられるようで、磯田准教授の出演する番組も熱心に視聴されています。

6月29日に放送された『所JAPAN』ももちろんご覧になっておられまして、“歴史を変えた戦国美女”シリーズに大変な感銘を受けていらっしゃいます。もはや磯田准教授のファンと言ってもいいかもしれません。

ですから、悠仁さまにとってはこの機会は絶対に逃したくないものだったのでしょう。どのような理由だとしても、悠仁さまが自ら望んで様々な専門家との会談の機会を設けられるのは素晴らしいことに違いありません。紀子さまも悠仁さまのご成長ぶりを頼もしく思われています」(秋篠宮家の職員)

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