天皇家、夏の静養を見合わせ 関係者「公務と祭祀に集中します」



文/伊藤友香子

夏の静養が見合わせに

宮内庁は18日、天皇家の夏の静養を見合わせると発表した。例年ならば、盆明けの8月中盤から終盤にかけて、須崎御用邸(静岡県下田市)や那須御用邸(栃木県那須町)で静養されていたが、今年は新型コロナウイルスの感染拡大に伴い「見合わせ」となった。

関係者は「両陛下の外出は見合わせが続いており、もしご静養となれば、地元民だけでなく遠方からも『一目見たい』とう人が集まることは確実」と語り、また別の関係者は「陛下は『国民が大変な時期に、静養はありえない』と語られ、この夏は休まれることなく象徴ととしての務めを模索されるようです。雅子さまと愛子さまも、現状に大変心を痛められています」と語った。

夏の静養と御用邸

例年夏の静養で使われる「須崎御用邸」は、静岡県下田市須崎に建つ。総面積38万4413平方メートル。昭和44年(1969)に静岡県・沼津御用邸の廃止を機に、元三井家の別莊を拡充して昭和46年(1971)に新設された。本邸のほか附属邸があり伊豆七島まで望める景勝の地に聳える。

須崎御用邸(宮内庁)

「那須御用邸」は、栃木県那弧郡那須町湯本に建つ。総面積662万5665平方メートル。本邸は大正15年(1926)、裕仁親王が欧州から帰国後、「こぢんまりしたものを」(1974年、昭和天皇会見)との希望で建てられた。付属邸は昭和10年(1935)に建設。

澄空亭、哩鳴亭などの休所のほかショートのゴルフコースもあった。昭和天皇の植物観察のフィールドである。御川邸は1220万平方メートルであったが、約半分の560万平方メートルは、平成の天皇の在位20年を記念して、所管を宮内庁から環境省に移し、一般に開放されている。

那須御用邸(宮内庁)

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