雅子さまと愛子さま「韓国人疑惑」に驚きの真相 コリアンプリンセス像の謎に迫る



文/宮本タケロウ

コリアンプリンセス像とは何か?

本サイトをご覧の方や皇室マニアならきっとご存じだろう。

“ハワイの朝鮮戦争博物館にあるコリアンプリンセス像”の噂である。

ご存じないサイト読者のために説明すると、以下の通りだ。

愛子さまが誕生した2001年、ハワイの“国立朝鮮戦争博物館”に『愛子さまを抱く雅子さまの像』が韓国政府の金で建てられ、その銅像は「コリアンプリンセス」と名付けられたが、現在は撤去されている…」

という噂である。そして、このウワサが一部のネットユーザーの間で、

「実は、雅子さまは韓国人で、皇室を乗っ取るために韓国人が送り込んだ女性である。そして、”コリアンプリンセス像”は韓国人の血を引く皇女の誕生を韓国人が祝った証拠

として語られているのである。

しかし、果たしてそれは本当なのだろうか?皇室にまつわる数々の疑惑を解明してきた筆者だが、今回はこの”コリアンプリンセス像”の疑惑に取り掛かりたい。

コリアンプリンセス像。雅子さまと愛子さまをモデルにしたとされる。

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論点を整理してみる

論点を整理しよう。

まず、ハワイの「国立朝鮮戦争博物館/National Korea War Museum」だが、これは存在するのだろうか?

結論から言おう。この「国立朝鮮戦争博物館」は現存しない。正確に表現すると、過去に存在したが、資金難により少なくとも2008年までに閉館となった。

「国立博物館がそんな簡単に閉館するのか?」と疑問に思うかもしれないが、実は、同博物館は国立でもなんでもなく、民間のNPOが兵器工場の倉庫を改装して経営していた民間施設なのである。

(同博物館ウェブサイト)

上記の博物館のサイトには「National Korean War Museum is a non-profit organization/国立朝鮮戦争博物館はNPOである」とはっきり書かれている。よって、”国立”ではなく、”国家”朝鮮戦争博物館と表現すべきだろう。

この博物館が出来たのは2004年

そして、さらに重要なことだが、ハワイの現地紙「Honolulu Advertiser」によればこの博物館が設立されたのは2004年だという。

参考:Honolulu advertiser

(「Honolulu Advertiser」2004年7月18日)

2004年7月18日の時点で「5か月前にオープンしたのに、もう閉鎖の危機(danger of closing)に見舞われている」と報道する記事だ。

2004年7月の記事に「5か月前にオープンした」と書かれると言うことは、博物館の開館は2004年の2月ということになる。

愛子さまが誕生したのは2001年であるので、「韓国人の血を引く愛子さま誕生を記念して”コリアンプリンセス像”を建てた」という言説は全くのデタラメとなるだろう。

韓国人が建てた博物館ではない

さらに調査を進めると、この博物館の創設者について驚くべき事実が分かった。

なんと博物館の創設者は、Kyle Kopitke(カイル・コピトケ)氏というアメリカ人の白人の退役軍人なのである。

(創設者、Kyle Kopitke氏)

我々は「朝鮮戦争記念館」という言葉の印象に惑わされがちだ。ネットのウワサではあたかも韓国の国営だと語られていたが、事実は異なる。ただのアメリカ白人の退役軍人が作ったものなのである。

ここまでで分かったことは、「“朝鮮戦争博物館”は白人のアメリカの退役軍人が愛子様の誕生の3年後に建てたものである」という事実だ。

よって、「雅子さまの像(コリアンプリンセス像)が韓国政府の金で建てられた」はまったくのデマであることがわかる。そもそもこの博物館に韓国人は関与していないのだから。

”コリアンプリンセス”は雅子さまがモデルだった?

では“コリアンプリンセス像”の真相解明に移る。

この「雅子さまと愛子」がモデルの像が、なぜ「コリアンプリンセス」と名付けられたかである。

調査は難航を極めたが、インターネット上を探すと、おそらく「コリアンプリンセス」と名付けた張本人のウェブサイト(ハワイのアクティビティを紹介するサイト。現在は閉鎖)のスクリーンショットを発見した。

(「コリアンプリンセス」の名付け親のウェブサイト)

これを見ると、写真のキャプションには「Crown Princess Masako holding her daughter Princess Aiko/娘の愛子内親王を抱く皇太子妃雅子」と書かれる。

確かに、ウワサの通り、朝鮮戦争博物館に雅子さまと愛子さまをモデルにした像が立っていたことが事実であることがわかる。

なぜ雅子さまが”コリアンプリンセス”なのか?

だが、ここで写真の下の「Thousands of people in Japan」からの文章に注目したい。なぜならここに謎を解くカギが隠されているからである。

英文とその和訳は以下の通りである。

(原文)

Thousands of people in japan have come to this web page to look at this photo of the statue of Japan’s Crown Princess and her baby daughter Princess Aiko. Some have commented in blogs about original title of the photo. There was a lot of confusion, which had nothing to do with the Royal Family, so I have renamed the photo “Japanese Princess Baby”.

The original title came from the title of the web page, www.CunninghamPhotos.com/Korean.html, and the images of a princess and a baby. That’s it. There was NO hidden meaning in the original title.

Kyle Kopitke wrote “This statue symbolizes gratitude to the Japanese Nurses who took care of our wounded soldiers in Japanese Hospitals.”

——————————–

(邦訳)

この日本皇太子妃と娘の愛子内親王の像の写真を見るためにウェブサイトを訪れる日本人が何千もいます。何人かの人は写真の元々のタイトルについて、ブログにコメントを残してくれますが、勘違いがたくさんあります。これは皇室とは何の関係もありません。なので、私はこの写真を”日本のお姫様の赤ちゃん”というふうに名前を付け替えました。

元々のタイトルはこのウェブサイト(www.CunninghamPhotos.com/Korean.html )のタイトルと、お姫様と赤ん坊のイメージから取ったものです。ただそれだけです。元々のタイトルに何も変な意味はありません

カイル・コピトケ氏はこう書いています。「この像は日本の病院で傷病兵を看護している日本人の看護婦への感謝を象徴しています」と。

いかがだろうか。

要約すると「“コリアンプリンセス”と名前を付けたら日本人が勘違いしたので、“日本のお姫様の赤ちゃん”に名前を変えました」という釈明である。

「ウェブサイトを訪れる日本人が何千もいます」や「勘違いが沢山有ります」や「変な意味はありません」という記述から、多くの日本のネットユーザーから問い合わせが多発したことが想像される。

以上の論点をまとめると…

いろんな憶測が湧いてくる文章だが、このウェブサイトの記述と、前段で紹介した”朝鮮戦争博物館”に関する情報から、もっともらしい状況を推論したい。

  1. 朝鮮戦争博物館の館長のカイル・コピトケ氏は朝鮮戦争で傷病兵の傷を手当てした「日本人の看護婦」の像を、雅子さまと愛子さまをモデルにして作成した。
  2. それを、ウェブサイト(www.CunninghamPhotos.com/Korean.html)の管理人が、①「朝鮮戦争博物館」という展示場所と、②ウェブサイトのURLと、③像のモデルだった雅子さま親子から「コリアンプリンセス」と名付け、webサイト内で紹介した。
  3. すると日本人から「なぜ“朝鮮”戦争の博物館に、雅子さまモデルの像が?しかもコリアンプリンセスとはどういうことだ?」とサイトに問い合わせが多発した。
  4. やむなくサイトの管理人は「日本のお姫様の赤ちゃん」と“写真の名称”を変更した。(原文は“I have renamed the photo “Japanese Princess Baby”であり、“renamed the statue/像のタイトル”ではないことに注意そもそも『コリアンプリンセス』は像の名称ではなく、写真の名称であった可能性もある)
  5. そして、その後、資金難により、博物館は閉鎖。当の“コリアンプリンセス像”も撤去となった。
  6. 閉鎖と撤去を知った日本のネットユーザーから「雅子さまが韓国人だとバレたらまずいので、閉鎖・撤去されたのだ」とウワサがさらに広まってしまった。

真相は以上の通りであろう。不可解な点を一つ一つ潰して、最大公約数を線で結ぶとこうだとしか真相は判断できないのではないだろうか?

最期に一つ、歴史学が専門で海外経験が豊富な筆者から私見を述べて、今回の真相解明の締めとしたい。

「朝鮮戦争時代、日本列島は実質的に米軍の後方・兵站基地だったので、朝鮮戦争に従軍した兵士は休暇で日本で羽を伸ばすのが通例であったし、そもそも朝鮮戦争世代のアメリカ白人からしてみれば、日本人も韓国人も同じ『東アジア人』だ。

従軍の記憶として『朝鮮戦争で日本人看護婦に介抱された』や『ソウルで戦ってトーキョーで休暇を過ごした』というライフストーリーを米兵が有しているのなら、退役軍人が『朝鮮戦争博物館』に日本人の母性を象徴するような像を置いたとしても全く不思議ではないだろう」(宮本タケロウ)

親子愛。美しい愛子さまと雅子さま。お二人の笑顔は何物にも代えがたい。

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